その221~「エヴァ15」と「ガンダムSEED」と「かぐや様」の連動性
世は【夏祭り】の時期に突入!
各ホールの皆様におかれましては、『週末の稼働に影響する』事も必至。
(アフターコロナの今年は、特に人出が多くなりそうな気配で)
『地域貢献として、ホールからも情報発信の協力をするのか?』
『稼働が落ちるかもしれないので、スルーするのか?』
賛否はあれど、『日程を知らなかった』・・・はダメですよ。
地域のイベント等は、ちゃんと把握しておきましょう。
さておき、巷では「SANKYOさんの勢いが止まらない」とも言われておりますが、『SANKYOだからこそ、<エヴァ15>に対抗できる機種を作れるのか?』と言う設問に対して、新機種動向含めて「多角的な比較」してみたいと思います。
■スペック概略の単純比較
<エヴァ> <SEED> <かぐや>
基本仕様 V確ST 1種2種 V確ST
特賞確率 1/319.6 1/319.7 1/319.7
高確率 1/99.4 1/84.0 1/98.3
ST回数 163回 120回 160回
通常後時短 100回 100回 100回
RUSH突入率 59.0% 60.0% 64.0%
RUSH継続率 80.6% 81.0% 80.5%
10R比率 3%⇒100% 20%⇒100% 1%⇒100%
通常当り 3R(450個) 2R(300個) 2R(300個)
3000発搭載 なし 20%⇒15% なし
<エヴァ15>と比較しても「特徴的な部分」としては・・・
(1)【ロングST仕様】である(=高確率が低い)
(2)通常当り後に【時短100回】が付いている。
(3)RUSH突入後は「オール1,500個」×「81%継続」
現実的には、この「3つの要素」が<エヴァ15>の高評価に繋がっていると言っても過言では無いでしょう。
また、ミドル他機種が「スピード連チャン」「高時速TY」に傾倒しており、結果『ロングST仕様が少なかった』事も追い風になったとも思われます。
■では・・・同じ様なスペックなら、稼働安定するのか?
この設問は「非常にやっかい」な設問になる。
と言うのも、比較対象が『他機種なのか?』『エヴァ15なのか?』で、答えが変わってしまうからです(汗
★では・・・比較対象が『他機種ならば』
当然「スピード連チャンタイプ」よりは稼働貢献力は高いスペックと言えるでしょう。
多くのホールさんも、その「スペック評価」をも含みにした上で<ガンダムSEED>を購入されたと思います。
必然的に、スペック面の評価であれば、10月の<かぐや様・・・>も同様の評価で良いと思います。
★では・・・比較対象が『エヴァ15ならば』
さて、ココが問題です。
『何が問題か?』と言うと、一つは【コンテンツ評価】の問題です。
私は【コンテンツ=集客貢献力】に対して「重要な要素の一つ」と考えていますし、それは皆さんも同様どと思います。
その点から、<ガンダム>と言う「シリーズタイトル」は、前「ガンダムユニコーン」からの離反ユーザーの復活が期待されますし、<エヴァ>の知名度と比較しても、遜色ない状況かと思われます。
片や<かくや様・・・>は、『アニメファンでは有名なコンテンツ』ですが、『現在のパチンコユーザーの知名度にはやや疑問が残る』と言わざるを得ません。
(よって、メーカーさんも「10,000台」予定と言う販売台数に)
つまり、【ヱヴァ15と同等のスペック】は、高速連チャンタイプよりも『稼働貢献はしやすい』が、『集客貢献力に影響する可能性は低い』と言う事になります。
■最後の課題『上記2機種はエヴァ15(の稼働を)を超えられるか?
この問いに対する答えが、この先ホールの運用施策に影響する事になるでしょう。
★お客様の<エヴァ>⇒<ガンダム>への【店舗内移動】
仮に、現在「エヴァに10人のお客様が居る」とします。
そこで質問です。
導入初期に、『あなたの店舗ではその10人の内、何人が新機種<ガンダムSEED>に移動すると思いますか?』
この質問にに対する答が、「1~2人なのか?」、それとも「4~5人程度なのか?」、はたまた「6人以上なのか?」
新台導入時、それも特に「同じメーカー」・「同様のコンテンツ」・「同様のスペック」の場合、この移動の割合は大きくなることが予想されます。
と言う事は、新機種<ガンダムSEED>は、「初動時~4週間程度」の期間においては、『<エヴァ15>の稼働低下を引き起こす可能性がある』と言う事です。
そして、このタイミングでは『<エヴァ15>の稼働低下を、どこまで抑え込めるか?』がその先の9月のパチンコ稼働に繋がります。
無論、「近隣店舗の<エヴァ15>ユーザーを自店舗に呼び込む」事も可能ですし、それを期待しているホールも多い事でしょう。
★10月の<かくや様・・・>でも同様の事が起きる可能性がある。
この機種の場合、確かにコンテンツ的には全く異なるコンテンツですが、いかんせん【同じメーカー(枠は違うけど)】【エヴァと超酷似したスペック】となると、無視する訳にはいきません。
問題(課題)は、<エヴァ>⇒<ガンダム>と移動したユーザーが、『再度、エヴァにも戻ろう』としたタイミングであると言う事です。
<エヴァ15>にしてみれば・・・
『やっとコッチに戻ろうとしたユーザーが、<かくや>で足止めされたわあぁ』と言う事になる(汗
また<ガンダム>にしてみれば・・・
『やっと稼働の下げ止めになった頃なのにぃ、一旦<かぐや様・・・>に持ってかれたわぁ』と言う事になる(汗
『まさか、こっち(ガンダム)に戻って来るハズのユーザーが、あっち(かぐや)のスペックに慣れちゃって、また<エヴァ>に行かないよなぁ』
・・・なんて事すら妄想してしまう(トホホ
■目指すべき【課題の本質】を確認しておこう。
ホール側として、本当の狙いは【<ヱヴァ15>と<ガンダムSEED>の共存】であるハズ。
つまり、『ガンダムSEEDでプラスした客数をそのまま維持したい』と言う事。
その為の【必須条件】は、当然「エヴァの客数を減らさない事」となる。
しかし<エヴァ>⇒<ガンダム>への客移動は必ず起こり得る事案。
だからこそ、【エヴァ15の稼働維持=客滞留率の上昇】が必須となる訳です。
そして、9月以後の<自店舗のガンダムユーザー>が<近隣店舗のエヴァ15>に戻るのを阻止する為には、同様のスペックである<かくや様・・・>が必要となる。
【現在のエヴァ⇒ガンダム⇒かくや】との一連の流れは、ある意味「SANKYO側の戦略」でもありますが、それに乗る(利用・活用する)事で、年末までの『稼働の中心となる機種を機種を作る・残す』事を目標としたいところです。
そして最後に・・・その先の【エヴァ16】を待つ事になるでしょう。