『やっと春が来た！』と思ったら、メディアではもう『気温は真夏日に！』と言っている。
４月も「残り１０日間ほどの営業日」となっており、いよいよ【ＧＷ突入】を迎える為の準備時期にもなっている。
今年のＧＷは「４月２９日(金）」～「５月８日（日）」までの【１０日間】。
今年の旅行動向は「前年対比」で･･･【国内旅行＝１２６％】・【海外旅行＝５０７％】（※HIS社参考）の予想となっております。
海外旅行はコロナ禍でもあり、前年対比の伸び率は高いですが「そもそもの実数は少ない」事が予想されますが、国内旅行に関しても、まだ『コロナ前の水準には至っていない』との事です。
いずれにしても、「増加傾向にある」事は間違いない様で、少なくとも『前年よりは旅行に使うお金は増える』事となりそうです。

■最初の課題は･･･ＧＷ明けの【５月のパチンコ営業】。
パチンコ【５月全体】のリリース機種数は･･･
「ミドル＝２機種」「ライトミドル＝２機種」「甘デジ系＝４機種」「一発役物系＝１機種」の＜合計９機種」となり、新コンテンツは「５機種」のみとなります。
※＜参考＞【５月機種一覧】⇒http://www.tkc-g.jp/Model/machine_2022_05.pdf

問題は、『その９機種全て「５月８日週」に集まっている』事で、それ以後のリリース機種が『１機種も無い』事にあります。
つまり、【ＧＷ明け一回目の入替が全て】であって、集客に関しては【完全に１発勝負！】となります。
この初動の「新台入替による集客」と「トップ週稼働」次第で、『５月の業績が決まると言っても過言では無い』と言う事になります。

【対応策】としては･･･
（１）新台入替のタイミングを「前後半の２回に分散させる」
　⇒「初動集客力が低下する」「２週間の稼働による粗利構築のマイナス」を考慮すると、「ベターな施策」とは言い難い。
（２）後半は「中古機導入」でお茶を濁す。
　⇒「台数よりも機種数での勝負が必要」「１～２機種では集客貢献力が弱い」
（３）イベント（出玉系!?）での集客を中心に設定する。
　⇒「５月全体の粗利構築への影響」「結局、スロット中心になる」等々の余波を考えても、パチンコ営業に対しての『コストパフォーマンスは弱い』と言わざるを得ない。

■同様に･･･【６月のパチンコ営業】にも不安がある。
パチンコ【６月前半】のリリース機種数は･･･
「ミドル＝２機種」「ライトミドル＝４機種」「甘デジ系＝３機種」「役物系＝１機種」の＜合計１０機種」となり、新コンテンツは「５機種」のみとなります。
※＜参考＞【６月機種一覧】⇒http://www.tkc-g.jp/Model/machine_2022_06.pdf
（※５月の連休明けよりは「まだマシ」だが、小粒軍団でもある）

更に【６月後半】は、現状「甘デジ系（リユース）＝２機種」だけがリリース予定されているだけで、正直『集客に繋がる様な新台入替は無い』と言う事になる。

■５月・６月の【スロット・新機種】も確認しておこう。
【５月　８日週】･･･「Ｓシュタインズゲート」「Ｓｽｰﾊﾟｰ海物語 IN JAPAN 祭」
【５月２２日週】･･･「Ｓゼーガペイン２」「Ｓけものフレンズ」
【６月　５日週】･･･「ＳピンクパンサーSP」「Ｓシリウス」「Ｓキャッツアイ」
･･･と、６月から「６．５号機」仕様の新機種が動き出します。

とは言え、やはりまだ「６月後半」の動きが見えて来ていません。
このままだと、パチンコ同様に『新台入替は月前半の１回だけ』の可能性もありますので、「月間計画」の作成には、注意が必要かもしれません。

■＜総評・まとめ＞
結果的に「５月」＆「６月」は、従来の「月２回の入替で･･･」と言う戦術論調、又はその感覚では、集客貢献に因る【稼働維持】と【粗利構築】に対して、『マイナス影響が出て来る』事が予想されます。逆に、『エリアＮｏ１店舗のトップ稼働は揺るがない』とも言えます。
この辺りの「自店舗の集客～稼働維持力」をより正確に見極めつつ、今後の「パチンコ稼働維持」に対する対策を構築して頂きたいと願います。

「５月～６月の集客・稼働維持戦略」は、その先にある【お盆商戦】への基礎・足固めになります。最近では、＜パチンコも機械頼み＞の傾向が強くなっている事は現実であり、『致し方ない』と言う側面が色濃くなって来ています。
それを達成している店舗の【稼働維持】戦略、又は、それに対抗する【集客対抗戦略】と、それぞれの立場で感がる事も多くなる２ヵ月間となります。

ぜひ今から、現実に則した施策作りに、早々に取り組んで頂きたいと思います。