こんにちは！リスペクトマインドの武内臣介です。

４月７日の緊急事態宣言以降、先週５月１４日の３９県の緊急事態宣言解除と残り８都道府県の継続の中、新型コロナウイルスの感染数は減少してきていますが、根本的には収束も終息もまだまだ先のことです。
今日現在の休業で長いお店は６週間となり、現在も休業中のホール様においてはとてももどかしいところです。
そんな中、業界内でもいろんな動きが出てきています。
先々の仮説を立てるための議論は必要ですが、情報に踊らされず一つ一つ事実に基づいて考える冷静さも大切です。

営業を再開したホール様では、社内でもホール内でも感染拡大防止対策を実施されていると思いますが、引き続き『安心と安全』を前提とした営業が、コロナと共に生きる社会で必要とされる状況です。
資金繰り、営業再開してもお客様がどれだけの期間で、どれくらい戻ってくれるのかなどの不安は続きますが、コロナ対策をしっかりとしつつの営業となります。

さて、【コロナと共に生きる社会】という今の段階で、今後しばらくは大切になる考え方として“時間軸”と“段階ごとの取組み”があります。
５月７日から営業を再開しているホール様、これから営業を再開するホール様とスタート時期は異なりますが、プロダクトライフサイクル（商品や市場の成長サイクル）とイノベーター理論（顧客の購買態度によるタイプ）が一旦振り出しに戻っている状態からのスタートと捉えて良いと思います。
営業を再開しているホール様でも、お客様の戻りは鈍い状況です。
（５月でどれくらい戻るか、そして６月では・・・）
プロダクトライフサイクルは、『導入期・成長期・成熟期・飽和期・衰退期』の時間軸で進みます。（成長期の間にあるキャズム（溝）を越えないと成長後期に向かいませんが）
そこにイノベーター理論を組み合わせると、
『導入期（革新者：２．５％）成長期（初期採用者：１３．５％）成熟期（前期追随者：３４％）飽和期（後期追随者：３４％）衰退期（採用遅滞者：１６％）』
というものになります。
コロナの不安が残る中で営業を再開し、初めに来店してくれる方は『パチンコ・パチスロを早く打ちたい』という傾向のお客様で、コロナ以前は新台入替などで積極的に動くタイプでしたが、リスタートの現在は入替目的でないお客様が動いています。
時間の経過と共に、積極的なタイプ（自らの判断で行動するタイプ）の革新者と初期採用者は徐々に来店してくれると思いますが、タイプが変わる初期追随者からは、気持ちの中でコロナの不安が減少する段階の来店になる可能性があります。
この時間軸の流れがどれくらいのスピードになるかは、今回は予想すらできません。
お客様の来店動向を見ながら“段階ごとの取組み”を計画しておく必要がありますが、特に『初期追随者』のお客様が動き出したときには、“コロナに対する安心（不安の軽減）”の取組みは当然として、お店の機種配置を大幅に変更したホール様においては“好きな機種がすぐに探せる”状態にしておくことも大切です。
更には、ホールにおけるコロナ対策を丁寧に実施していくことは言うまでもありません。
初期追随者以降のお客様は、基本的に情報に対して受身の傾向があり、足を運ばなくなった日から、足を運んだ日までのお店に対する時間が止まっている可能性があります。
久しぶりに行ったら、「あれっ？あの台はどこに行ったの？」という、軽いストレスと不満を感じてしまうこともあります。

今後の社会動向と業界動向は気になるところですが、営業が再開すれば徐々にお客様のお店選びも変わります。
全体を見ることは大前提ですが、自店のお客様に対する取組みという足元も疎かにできないので、“時間軸”の中で“段階ごとの取組み”があるという考え方で、一つ一つ乗り越えて参りましょう！









●このコラムで書いている内容の土台となる考え方は、『パチンコホール専門のランチェスター戦略』『差別化価値を作るコト視点の価値づくり』『増客プロセス設計で現場力を高める』という３つのカリキュラムになります。
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