~その113~「TVCMの自粛解除」の賛否両論
日本国内における【緊急事態宣言の解除】、【オリンピック開催の是否】が論じられる今日この頃ですが・・・皆様、いかがお過ごしでしょうか?
<フダポス~パチンコ担当>の【TKC髙橋】です。
さて、既にご覧になった方も多いと思いますが、【2021年6月6日】、『10年ぶりにTVCMの自粛解除』となりました。先ず提供したメーカーは【SANKYO】で、機種名は【Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン】となりました。
さて、この【TVCM開始】に関しては、今後も『パチンコメーカー数社が計画している』と言われており、今年の年末商戦に向けて、様々な広告営業戦略に伴い、結果的にホール側は『対象遊技機の購入に影響が出る』事は必至である以上、少々【TVCMの賛否】について考察してみたいと思います。
■そもそも、ホール側に『TVCMの恩恵はあるのか?』
全国<全体論>としては、少なくとも『今よりも参加人口は増える(可能性がある)』事に異論は無いと思う。では『ホール<局地論>としてどう評価するのか?』
論点はただ一つ。・・・『対象機種の「導入店舗」と「非導入店舗」で差が出るのか?』と言う事になるが、<導入店舗>には「来店動機としての恩恵が生じる」事が予想されるが、逆に<非導入店舗>は「来店動機が奪われる」と言う事が懸念される。
つまり、一つエリアの「パチンコ参加人口が同じ」とした場合、ホール間では「ユーザーの奪い合い」が生じており、一人のお客様が「あっちに行く」と言う事は、即ち「コッチには来ない」と言う事になる訳で、結果【TVCM】により、『非導入店舗にとっては来店客数の減少が生じる』可能性がある事を、承知しておかなければならない。
■広告コスト転嫁で、『遊技機の価格が上がる?』
一般的には、TVCMのコストは、質と量にも因るが「3億~10億円」程度と思われる。そして基準コストとして、<「1台=1万円」×「1万台販売」=「1億円」>と言う数字は『承知しておきたい』ところ(汗)
現状「SANKYO」さんは、『価格転嫁していない』と思われる遊技機価格ですが、この先の未来は・・・わかりませんね(汗)
■『スロットのTVCMはやらないの?』
現状でのスロット顧客層は、「若年層がメインターゲット」と言われており、『TV閲覧層とは言い難い』現実と、『SNS広告で十分』と評されるでしょうし、そもそも「6号機で数万台売れるのは稀」でもあり、メーカー側のコスト負担を考えると・・・『無理はしない』と思われます。
まぁ、来年以降には期待しますが、今後のCM該当機種のパチンコ販売台数次第って事になるのでしょうね(汗)
まぁ何はともあれ、【TVCM開始】に対して「諸手を上げて歓迎する」訳では無い様です。自店舗においてのリスクとリターンを鑑みつつ、今後の【TVCM対象機種への対応】を考慮する必要があります。