~その89~「2020年」⇒「2021年」への懸念
2020年~『今年も1年、お疲れ様でした』m(_ _)m
お久しぶりです。<パチンコ担当>の【TKC髙橋】です。
さてさて、2020年末を迎え、【今年1年を振り返る】方も沢山いらっしゃると思います。まぁ一言で言えば『コロナで始まりコロナで終わった』感は拭えませんが、されとてこの先「誰もが2021年を迎える」訳でして、そこで、【2021年への懸念】として、今年最後のコラムを記しておきたいと思います。
■『店舗数減少が懸念される』が・・・
インパクトのある話ではあるが、実はその問題では無く、重要な事は『全国の遊技機台数の話』なんですね。
では【年開始時の台数】と、その推移を見てみると・・・
<年初> <店舗数> <遊技機台数>
●2000年・・・17,173店舗・・・P=356万台・S=114万台(合計=470万台)
●2010年・・・12,652店舗・・・P=316万台・S=135万台(合計=451万台)
●2020年・・・ 9,639店舗・・・P=256万台・S=164万台(合計=420万台)
20年間における【店舗数の減少率】は「▲43.9%」、【遊技機台数の減少率】は「▲10.6%」になる。
ちなみに【参加人口の推移】は・・・「1,860万人⇒1,720万人⇒890万人」と推移しており、【参加人口の減少率】は「▲52.2%」となる。
つまり、参加人口は半減し、店舗数減少も似た様な推移したものの、遊技機の台数は『たった10%減』に留まっている。そりゃぁ、『台稼働は下がる』のは当然の事ですね(汗)
■そこで、【2021年最大の懸念】の話ですが・・・
「店舗数の減少」は必然の流れとして、いよいよ【台数の激減の時代】に突入する事になる。
現実的には、2020年末で「P=250万台・S=150万台(合計=400万台)になっていると思われる。その内「パチンコ=65%」・「スロット=40%」程度が新規則に替っていると想定される。と言う事は「撤去すべき旧規則機」は、『<P=約90万台・S=約90万台・合計=180万台>の撤去が待っている』と言う事になる。
即ちそれは、『180万台の新台入替が待っている』と言う事になる。それはイコール「月間=15万台(以上)の入替」のコストが必要となる事を表す。しかし、今のホール経営状況で『本当にそれは可能なのか?』と言う懸念が残る。
結果、<撤去すべき台数>-<新機種導入台数>=<減少する台数>と言う事になる。
■そして2021年は、【収益構造の見直し】の年になる。
すべき事は【生涯粗利の精査】となるだろう。つまり『1台1台の新台のそれぞれが、自身の機械代を稼げたかどうか?』の精査になる。
「1台=50万円」の価格ならば、その機種は「50万円を稼ぐ事」であり、「中古1台=20万円」ならば、「20万円を稼ぐ事」になる。
それがクリア出来ないと、『ホール経営そのものが破綻する事になる』事になり、その先にあるのは、『その店舗は閉店する』と言う選択肢しか残らない。
更に付け加えるならば、「稼働重視の思考」よりも「経営の安定化」=「台粗利の安定確保」の優先順位を上げる事になる。と言うより、『粗利の安定確保が、2021年生き残りの基本となる』でしょう。
では、生き残りを賭けた最後の聖戦に向けて、良い年をお迎えくださいませ。
2021年も、ファンキースリーをよろしくお願い申し上げます。