~その205~ “L北斗の拳”の訴求で分かる≪伝える力の店舗差!≫
こんにちは!リスペクトマインドの武内臣介です。
4月3日から“L北斗の拳”の導入が始まりました。
ハッキリお伝えしますと・・・・店舗型サービス業である我々の業界は、本当に≪価値を伝える力≫が弱いとつくづく感じています。
店舗型のビジネスというのは総じてプロモーション力が弱いという側面があり、これは『お店を開けていれば一定数の顧客が勝手に来店してくれる』という背景があるからです。
今回は、サミーさんもかなり力を入れて広告宣伝を行っていますが、せっかくトップで導入されるお店の中でも、「まったくダメな販促」になっているケースも見受けられます。
私が確認したプロモーションを3つに分けると、
①まったくダメ
⇒『L北斗の拳』という機種名しか書かれておらず、これまでの新台入替となんら変わらない機種訴求
②普通(これくらいはやらないと・・・という感じ)
⇒サミーさんが小冊子や営業資料に「初代完全復活」という言葉を使っています。
少なくとも、4号機の初代を知っていて、盛り上がっていた時代を想起することでスリープ層への来店動機となる価値提案が可能になります。
③ちょっと良い(ターゲット層をイメージして、北斗を知らない世代にも訴求する)
⇒あるホールさんが「史上最も打たれたパチスロ機」という表現と、「初代完全復活」という表現を組み合わせています。
「初代完全復活」という表現は、当時を想起すれば来店する可能性が高い層に向けてのメッセージになり、「史上最も打たれたパチスロ機」という表現は、若年層や初代北斗を知らない層に向けて興味関心を高めるメッセージになります。
私がクライアント様にお伝えしているポスターの訴求内容は、③をコト視点の価値が伝わるような表現にする方法です。
“コト視点の価値表現”とは、お客様が過去に体験した価値(体験価値)を思い出す伝え方や、体験していない方が頭の中で価値ある体験を想像することができる伝え方になります。
例えば、「初代北斗の拳は当時の全国設置台数“約62万台”(当時のスロット設置台数約190万台)」というポイントを、短い表現で伝えられるポスターにすると、初代北斗の拳を知らない層に対して、「へぇ~、そんなに凄かったんだ」という興味関心を高める価値提案になります。
また、スリープ層に対しては、「あの頃の初代北斗の拳!演出や遊技性まで再現!」というポイントを利用すると、あの頃を想起して「どんなのかな?今度見に行ってみよう」という気持ちとなる体験価値想起につながります。
今回は、店頭ポスターやトイレ内のポスターなどの訴求物の内容でしたが、本来のプロモーションは段階によって変えていく必要があります。
目指すことは、プロダクトライフサイクルの流れの中で、アーリーマジョリティとレイトマジョリティの方々に浸透させていくことになります。(機種のファン化)
上記を目指すときに、段階別のプロモーション内容を変えていきますが、変えるタイミングは大きく分けて下記になります。
≪導入前=どれだけ多くのお客様に「導入されたら打ちにいこう」と思ってもらうか≫
≪導入後=実際に遊技したお客様の声や、実データなどを反映させてマジョリティ層へ訴求を続ける≫
≪導入後=定期的に訴求を繰り返して更に浸透させていく≫
簡単に書きましたが、もっと細かくそれぞれの段階で意図があるのと、店頭ポスターなどからコーナーへの誘導、コーナー入口による機種の価値提案、台上POPでの遊技欲求喚起という流れまで含めてプロモーションを組み立てることになります。
更に更に、スマスロとは?という訴求は今後も継続して行う必要があるにも関わらず、既にスマスロの説明をしていないホールがとても多いです。
より多くの方に伝えて、価値を感じてもらい、来店してもらう流れを今からでも見直して取組むことをおすすめします。
●このコラムで書いている内容の土台となる考え方は、『パチンコホール専門のランチェスター戦略』『差別化価値を作るコト視点の価値づくり』『増客プロセス設計で現場力を高める』という3つのカリキュラムになります。
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