いよいよ『２０２２年もラスト２ヶ月！』となりました。
気になるのは、パチンコ業界における【スロットのインフラ革命】となる【スマスロ】の･･･
＜導入準備開始～全国の導入状況～初期稼働結果＞が露わになる月となりました。
さてそんな中、パチンコでも「一つのウェーブ」が起きています、
それが･･･【4,500個】革命!?とでも呼ぶべきか？
「初当りRUSH＝4,500」（1,500個×３連チャン）と言う出玉性能です。
今回のコラムでは、この「4,500個革命」について、検証してみたいと思います。

■開発タイミングが同時期ならば、リリースも同時になる！？
何はともあれ、＜同スペックの新機種＞をご紹介。

●Ｐタイガー＆バニーＳＦＱＡ（サミー）
・特賞確率･･･（通常）1/319.7/（高確率）1/4.13
・リリース･･･2022年12月18日週～
・RUSH（4,500個）突入率＝55.0％
・通常当り･･･45.0％/出玉･･･10R=1,500個
・RUSH継続率＝81.0％（「1/4.13」×「4+2=6回転」）

●Ｐ大開王Ｘ（ジェイビー）
・特賞確率･･･（通常）1/319.9/（高確率）1/51.6
・リリース･･･2023年 1月8日週～
・RUSH（4,500個）突入率＝52.0％
・通常当り･･･48.0％/出玉･･･3R=450個
・RUSH継続率＝76.5％（「1/51.6」×「70+4=74回転」）

●Ｐ花の慶次　黄金一閃（ニューギン）
・特賞確率･･･（通常）1/319.7/（高確率）1/9.25
・リリース･･･2023年 1月22日週～
・RUSH（4,500個）突入率＝50.0％
・通常当り･･･50.0％/出玉･･･2R=300個
・RUSH継続率＝71.6％（「1/9.25」×「10+1=11回転」）

■【総量規制】と言う壁は存在している。
「総量規制」･･･いわゆる「初当り時に、（初当り出玉を除く）最大の出玉を獲得する状態での、計算上の平均出玉の上限規制」の事。

つまり、仮に「1,500個×81%継続（5.266連）」であれば「7,899個」になるが、これが最高数値と言われる。
つまり、「オール1,500個」特賞であれば、【5.266連チャン】が最大値となる。
結果、初当りの１回をプラスすると【6.266連チャン】が限界値と言う事になる。

■「初当り＝4,500個」とは、『初当り＋２連チャンが確定している』
総量規制により、「オール1,500個当りの場合」の継続回数が制限されている以上、最初に３連チャンすると言う事は、その後の連チャン数は「6.266-3.0=3.266回」と言う事になる。
つまり、【RUSH=4,500個】獲得以後の『実際の継続率は下がる』事になる。

■では【RUSH突入＝4,500発！】は意味があるのか？
答えは･･･『ある！』と言う事になる。
但し、それは「平均的なRUSH出玉に特化している」と言う観点からでは無く、あくまでも【着座動機】としての側面からの観点になる。
具体的に言うならば･･･
【短時間遊技者】にとって『RUSH突入したら必ず4,500個保証と言う安心感』に繋がる事になる。

■では【短時間遊技者】とは、どの顧客層なのか？
簡単にイメージするならば･･･
（１）「アフター５」の来店顧客層
（２）時間帯問わず「短時間遊技」しか出来ない顧客層
（３）遊技者の都合上、当日の遊技が時間限定される場合
･･･などが考えられる。
いずれにせよ、当然の事だが『今日も１日、たっぷり稼働を楽しむぜ！』と言う顧客（状況）では無い。

■【RUSH突入=4,500個】スペックの総評
導入に対して、そもそも『長時間遊技を求めない』事を前提とした上での「当該スペック機種」の選択となる。
（無論、長時間稼働してくれに越したことはないが･･･）

ホールとしては、自店舗において『①：短時間遊技者はどの程度の比率なのか？』を推定する必要性がある事と共に、『②：短時間遊技者の集客努力を検討しておく』必要性があると言う事になる。

ホール側としては、どんなスペック機種でも「長期稼働して欲しい」のは当然の事ですが、全ての機種が『早々うまく行く訳では無い』事もまた事実（涙。

であるならば、＜特化した機種スペック＞に対して･･･
『どんなお客様に打って頂きたいのか？』を明確にした上で、その【告知～集客】･･･そして【稼働貢献】へと繋げてい頂きたいと思います。

＜最後に＞･･･（超極論です（汗））
コンテンツ力（＝知名度・期待度）は、【集客貢献力】に影響しますが、【稼働貢献力】には影響しない！
【稼働貢献力】に影響するのは、『ユーザーが感じる』実際の「スペック体感」（＝出玉感）と、「遊技機の完成度」（＝満足度）に因るのである。