~その139~【2022年のパチンコ業界】を占ってみる。
『新年明けまして、おめでとうございます』
パチンコ業界も様々な困難を乗り越えて、いよいよ「2022年の幕開け」となりました。
思えば、「2018年2月の規則改正」から始まり、「2020年の受動喫煙防止法」、そして「2020年・2021年のコロナ禍の2年間」と言う、とてつもない外的環境の変化がありつつも、2022年を迎える事となりました。
では、「やっと迎えた2022年」のパチンコ業界は『どうなるのか?』『どう変化するのか?』を想定しつつ、新年の最初のコラムとしたいと思います。
■【パチンコホールの動向】
様々な見解として推測された【2021年の店舗数の推移】ですが、結果は、概ね『570店舗の減少』となり、現在の健全化推進機構の登録店舗数は「8,550店舗」となりました。
それを受け、『2022年店舗数推移はどうなるのか』
結果的には『遂に、8,000店舗を下回る』事になるのは必至であり、その減少店舗数は「▲750店舗」の減少となり『7,800店舗まで減少する』と予測します。
■【遊技機市場全体】
「2021年」の遊技機リリース状況は、今年1月までの旧規則機撤去を控え、<パチンコ=115万台(昨対125%)><スロット=63万台(昨対150%)>と推定されています。
それを踏まえて、『2022年の遊技機販売状況はどうなるのか?』
全体的には、「6月までは小粒のリリース」となり、「本線は7月から動き出す」事となるでしょう。
その要因となるのは【2点】
一つは<ホール側の事情>として、「資金的体力の弱体化」があり、オール新規則機となる以上、現状の遊技機の運用が中心となり、結果的に『大型の入替需要は控える』事となる。
もう一つは<メーカー側の事情>として、「遊技機部材調達の困難の継続」がまだ続いており、<パチンコはリユース主体><スロットは適合済6号機のリリース主体>となる事でしょう。
■【次世代型遊技機へのチャレンジ】
いわゆる<スマートP&S>への具現化が論議されていますが、『進行中である』事には変わりません。先行されると思われる<メダルレススロット>ですが、『本当にスマート遊技機化は始まるのか?』と言う最終局面を迎える事となりそうです。
しかし、この具現化には【問題点が3つある】事です。
(1)<遊技機の開発>は間に合うのか?
・・・P/S共に、問題はありませんし、既に開発着手されていると思われ、既に「製品化もされている」との判断です。
(2)<ユニットの開発>は間に合うのか?
・・・『開発的には問題は無い』様ですが、ココでも懸念材料は2つあります。それが「部材調達への懸念」と「新紙幣への改札対応のタイミング」ですね。
(3)<情報管理センターの設立>はどうなっているのか?
本来の「スマートPSの根幹」となる、遊技機情報を集約する<管理センター>の設立の関しては、現状では明らかに情報不足であり、その動向の公表・告知はされていません。
いずれにしても、2022年内には【新しい遊技機のインフラ】問題は避けて通れない話でもあり「その動向を読む」為にも、2022年前半は、「ホール側の新機種導入」も「メーカー側の新機種のリリース」も、結果的に抑えられる事となるでしょう。
■【ホール営業体制】
パチンコもスロットも、『2月時点での遊技機をロングランで運用する』事になります。しかしそうなると、即『低粗利の運用で稼働重視を』と言う発想になりがちですが、それは「一つの施策」であって、「それが全体の正義では無い」事を心しておきたいところです。
2022年は・・・
【集客の施策】と【広告宣伝あり方】を精査。
【稼働維持】と【顧客満足度】と【粗利確保】のバランスの精査。
【遊技機依存】の思考から、【遊技機活用術】の思考が不可欠に。
いずれにせよ、本当の意味で<オール新規則機時代>を間も無く迎えます。
それを、「旧規則機時代の終焉」と嘆くのか?それとも「新たな時代到来」と迎え入れるのか?・・・