~その61~<P貞子3D2 S2B>の【3つの新時短】を考察する
お久しぶりです。<パチンコ担当>・TKCの髙橋です。
今回は【高尾】から「7月19日」リリースのパチンコ新機種【P貞子3D2 S2B】について、考察してみたいと思います。
この新機種の特徴として【遊タイム搭載】の他に、<時短新基準>として【延長時短】&【図柄時短】と言う時短性能が付加されています。
当該機種を『どう評価するのか?』については、<フダポス>にアップされている【新台活用(評価)シート】をご覧頂くとして、この【3つの時短】を検証してみたいと思います。
■先ずは【基本性能】の確認確率分類では「ハイミドル」に分類される「特賞確率=「1/319.6」で、仕様タイプは「V確変ST機」で、ST回数は、『ロングSTと呼ばれる「160回転」』となります。
<出玉性能>
【初回当り】・・・「確変3R=49%」「確変10R=1%」、「通常3R=50%}でその時の時短回数が、従来の『100回転まで』が『通常確率の3.8倍まで』と内規変更された恩恵として【時短回数=114回転】に増量されています。
【確変中(特図②抽選)】・・・「確変=100%(ST=160)」で「確変3R=30%」「確変10R=70%」にアップ。
■そして搭載されている【3つの時短】の仕様は?①:【遊タイム】(b時短)・・・「呪いのチャンスシステム覚醒」
突入契機は「800回転消化時」で「1,214回転」保証。
その出現率は「8.15%」。特賞引戻し率は「97.77%」となります。
②:【図柄時短】(c時短)・・・「呪いのチャンスシステム序章」
メーカー高尾は「突サポ」と呼称している『特定図柄で発動する新時短システム』で、大当りの抽選とは別に抽選されており、当選すると「電サポ状態」となります。
その確率は「1/282.4」で抽選され、突入すると「21回転」の時短が始まります。
ちなみに「21回転」での特賞引戻し率は「6.4%」程度で、『15.6回に1回は当りに直結する』事になります。
無論、内部状態は「通常確率状態」なので、上記【遊タイム】までの消化回数には加算されます。
そしてココで面白い事がある。「特賞確率=1/319.6」&「図柄時短確率=1/282.4」の合算確率は【1/149.9】と言う確率になる。つまりこの確率で『大当りor時短が発生する』事になります。それが「一つの当り体感」となるならば、この確率は魅力的な確率なのかもしれない。
③:【延長時短】(a時短)・・・今回の機種の場合は「114回転」。
「前半14回転」と「残100回転」で演出は異なる。
従来の内規ルールでは、通常確率時の電サポ(作動時間短縮及び開放時間の延長)状態の作動回数は『大当り、及び図柄100回転まで』と言うルールでしたが、基本的には「回数制限は無し」となった。但し『【遊タイム】(b時短)機能が付加されている場合は、その回数が上限となる』事となっています。
■<総合機種判断>過去、この【3つの時短】を搭載している機種は無い。この機種が『パチンコの歴史史上初めてのスペック』となります。また、一般的な新台リリーススケジュールでは『7月の遊タイム搭載機種は2機種だけ』と言う事になる。
新台導入の効果として「店舗集客貢献」を考えた場合、「遊技機のコンテンツ力」は問われる事になりますが、今後は更に【新時短搭載(※遊タイムが中心となる)】と言う【スペックコンテンツ】がユーザーの「来店動機に1つ」になる可能性があります。
現状の「ウィズコロナからの復活」の為には、「(1)導入機種の稼働」と「(2)店舗への集客」が重要である事は否定の余地はありません。しかし『【その優先順位】がどちらなのか?』で機種選択も、設置台数も変わる事になります。更に店舗の「予算確保」の問題もある事でしょう。そのあたりの事情を総合的に鑑みた上で、この<機種の価値>は・・・
『遊タイムスペックコンテンツは、集客力に繋がる』よって『少台数でも導入すべき機種である』と判断する。