~その151~【ラッキートリガー】への期待感と、その未来予測
いよいよ「3月」を迎え、小売り販売では「フレッシュフェア」等と称し、「新卒」や「転勤」等にフォーカスした販売戦略が取られたりと、世の流れに則した営業方法も模索する時期になりました。
また、「スギ花粉」を筆頭に【花粉症】の話やら、今月末には九州地方から「桜の開花」のニュースが流れてくる【お花見】の時期となりますね。
ホール様の「賞品の取り揃え」も大事な事かと思う次第です。
さて今回のコラムは、3月4日週から始まったパチンコの新機軸となる【ラッキートリガーの詳細確認】と、【今後の対応】を含めて触れてみたいと思います。
■そもそも【ラッキートリガー】の定義とは?
既にご存じの事かとも思われますが、一応再確認の意味でまとめておきます。
いわゆる【総量規制】と言う内規の上限値が「旧:6,400個」から「新:9,600個」になったと言う事。
総量規制の定義としては、『初当りから最も有利な条件となった場合の計算上の期待出玉性能(払出し)』の事で、「初回と最終当りを含まない」と言う事も加味されます。
旧内規であれば、実質「1,500個×81%継続」あり、計算上の期待出玉は「1,500個×5.2632回=7,895個」であり「6,400個+1,495個」(プラス初回当りの1,500個)の出玉量となります。
この「6,400個」の部分が「9,600個」に変更されたので、実質的には「その差数=3,200個」分が増える事になります。
ホール告知として『期待出玉が1.5倍に!』と言う表現も予想されますが、実際は「最大9,400個相当」から「12,400個上限」になる訳ですので、実は「1.3倍」にしかなりませんので、あとあと「ユーザーから突っ込まれたりしない様に」と、気を付けたいところでもあります。
■「ライトミドル帯までの確率限定」とは何なのか?
『期待出玉が増える』と言う事は『射幸性が高くなる』と言う事に直結することもあり、当初は【確率制限があり「1/199まで」】と言う説が流布され、今でも定着している様ですが、ちょっと違う様ですので、あらためて記しておきます。
今回の<ラッキートリガー搭載>の条件として(射幸性を抑える意味も含まれると推測するが・・・)、【TY規制】と言われる数値がある様です。
この【TY規制】ですがその数値は【3,200個】と日工組で定義されており、そのTY値であれば『結果的に特賞確率がライトミドル帯(まで)に収まる』と言う事であり、当初の『1/199.9まで』と言う表現は『やや間違い!』と言う事になりますのでご注意ください。
(※既に「P真・座頭市物語(ニューギン)」の特賞確率は「1/207.4」となっています)
この【TY=3,200】と言う数値は、平均TY値である以上「差玉数」であり、そこから逆算して『結果的に特賞確率はライトミドル帯になる』と言う事の様です。
(一例)
上限値3,200個×4円=12,800円(12.8千円)
⇒12.8×(千円S)17回=217.6(確率分母値)
⇒12.8×(千円S)16回=204.8(確率分母値)
⇒12.8×(千円S)15回=192.0(確率分母値)
当然の事ながら、あくまでも「上限が3,200個」であり、現在リリースの多くは「TY=2,850~2,950個」程度に抑えてありますので、結果的に「千円S=17.5~16.9回」前後に収まるスペックになっていますので、お間違えの無き様に。
■さて、<ラッキートリガー>仕様の「今後の運用予測」ですが・・・
当然の事ながら、パチスロで言うところの「上位AT」の様な射幸性を有しており、一撃の出玉期待感は大きくなると思います。
但し、それが『パチンコユーザーの心に刺さるか?』と言うと、若干の懸念は残ります。
ホール様にとって最も重要な事は、<ラッキートリガー>と言う名称と内容を『ちゃんとユーザーに伝える事』から始める必要性があります。
現状では、多くのパチンコユーザーは『その存在、または詳細を知らない』現状でもあり、「新台入替をしただけ」では伝わらない事が多発する事になります。
特に【出現率】は「1/100=10%程度」「1/200=20%程度」と高くない出現率であり、少台数設置の場合『プレイヤーは全く体感できない』と言うリスクも抱えます。
更には『LTに突入したのに、連チャンせずに終わった』と言う事もあるでしょう。
そのあたりの【プレイヤー心情】を『どうフォローしていくのか?』を考えておかないと、プレイヤーの興味は薄れて行く事になり兼ねません。
<ラッキートリガー>仕様としては、「3月=7機種」「4月=5機種」のリリースが確定しており、更に「5月もリリースがある」事ですし、まだまだ『無視する訳にも行かない』事もあり、今後の展開にも注視する必要があります。
ホール様におかれましては、【ホールスタッフさんのスペック詳細把握】は重要であり、【機種説明のコンシュルジュ】的要素も必要かもしれません。
ぜひ、新チャレンジを検討してみてはいかがでしょうか?