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2023-08-22
投稿者
  
髙橋 正人
  
~その224~10月の【スマパチ・2機種】を検証してみる
キーワードは【4年ぶり】として、全国各地方での「夏祭り」や「花火大会」、更には「夏の甲子園」も最終盤を迎え、いよいよ≪秋商戦への思考≫へと突入する事になる、「お盆明け」の今日この頃ですね。

そこで今回のコラムは、≪パチンコ・10月商戦≫の注目の一つとして、「10月1日週~」リリースの「スマパチ2機種」について・・・
【注目度=集客貢献力】・【機種特性=稼働貢献力】の2つの観点から、検証してみたいと思います。

■【スマパチ・2機種】のスペック概要の確認
≪e新海物語349 ELTH≫
・機種仕様・・・確変ループタイプ・【Cタイム搭載】
・特賞確率・・・通常=1/348.5(高=34.8)
・電サポ仕様・・・確変=次回迄・通常後=100回
・RUSH性能・・・突入=62.0%・継続=62.0%(71.5%)
・出玉仕様・・・10R=1,500個・特殊2R=90個
・大当り・・・(特図①)確変10R=54.0%/2R=8.0%・通常10R=38.0%
      (特図②)特図①と共通
・始動口賞球・・・ヘソ=2個・電チュー=2個
・販売予定台数・・・15,000台

≪e義風堂々!!~兼続と慶次~3 DM5-S≫
・機種仕様・・・2種(ループ)タイプ・【Cタイム非搭載】
・特賞確率・・・通常=1/348.6(高=1/1)
・電サポ仕様・・・RUSH中=1回・通常後=なし
・RUSH性能・・・突入=55.0%・実継続=69.5%(※3000当りは1特賞計算)
・出玉仕様・・・10R×2=3,000個・10R×1=1,500個・特殊2R=15個
・大当り・・・(特図①)時短10R×2=20.0%/10R×1=35.0%・通常10R=45.0%
      (特図②)時短10R×2=69.5%・通常2R=30.5%(RUSH終了)
      ※3,000個大当り時に「4%」の大当り上乗せあり。
・始動口賞球・・・ヘソ=1個・電チュー=1個
・販売予定台数・・・8,000台

■2機種は、全く異なるスペック
仮に【10月のスマパチ】として括った場合、この2機種は『全く異なるスペック・仕様】となる。
ユーザーから見れば・・・
『どっちもハイミドル機でしょ』との情報だけで打ち始めるユーザーが大勢いる事は、十分に想定すべき事であり、ホール側としても、そのあたりの告知・説明は必要かと思われます。
特に<e義風堂々>に関しては、前機種<e花の慶次~裂~>(ロングSTタイプ)との差別化されたスペックである事を、より強く周知させる事も重要になる。

■スマパチとしての【注目度=集客貢献力】
10月1日週のリリース機(ミドル)としては、他に「P天才バカボン7(15,000台)」と「PFかぐや様告らせたい(20,000台)」の2機種がある。
よって、販売予定台数比率から見ると・・・
【スマパチ=23,000台】対【P機=35,000台】で、「e機=40%」「P機=60%」の比率となり、初動稼働が4機種分散するならば、『初動プレイヤーの40%の注目度を集める』と言う事になる。

現状において『スマパチはダメだ』と言う風評がある。
しかしそれは・・・『誰が口にしている風評なのか?』
しかしそれは・・・『リアルに打ったプレーヤーの評価なのか?』

過去「4月=3機種」「7月=3機種」の6機種だけのリリースで、しかも純粋な新機種は「仕置人」「花の慶次」「キャッツアイ」「RAVE」の4機種だけに過ぎない。
(※9月の「eSAO」のリリースもある)
そして、現在稼働貢献継続中は「花の慶次」があるが、「仕置人」の期待の失速だけで、『さも、確定した様にモノを語られている』事は、本当に事実なのだろうか?

少なくとも、SNS等においても新台4機種において導入前の注目度は高く、様々な論議がされていた。
いわゆる『スマパチは終わってる』と言う論争も、「その注目度の高さからの反発」と言えなくもない。
その声は結局、ユーザーからの『今後の機種はどうなの?』と言う【来店動機】=【集客貢献】と捉えておきたいと思う。

■単純に【機種特性=稼働貢献力】
『スマパチだから・・・』と言う特別なパチンコ機でも無く、運用におけう多くは、いつものミドル機となんら変らない。
その上で、2機種の機種特性から「運用の留意点」を検証してみましょう。
それは「稼働低下率」を抑えて、結果【稼働貢献力】を上げる事にも繋がりますし・・・

●≪e新海物語349 ELTH≫
スマパチ最大の特徴と言っても良い【Cタイム搭載】ですが、この機種においては、そのCタイム当選後の『出玉恩恵が小さい』事になる。
それに合わせて、「50回転毎に1/10で抽選」し、当選時は「時短50回=80%・100回=20%」と、唯一無二の仕様となっている。
その結果、実質的な特賞確率は「1/309」程度に収まる。
それに加えて「通常当り=1,500個(+時短100回)」の出玉での持玉遊技を踏まえた上で、「玉単価が低くなる」事は十分よ王される。

また、【ミドル海物語】と言うシリーズ機において、「15,000台」と言うリリース台数は過去最少であり、『今後のミドル海物語のリリースが相当先になる』と言う噂もあり、【導入店舗のみが受けられる恩恵】として、導入店舗様は、ぜひ稼働貢献力を意識した運用にチャレンジして頂きたいと思います。

●≪e義風堂々!!~兼続と慶次~3 DM5-S≫
ニューギンの「現在のスマパチ方向性」として、前作<e花の慶次>同様に【Cタイム非搭載】となっている。
また【最大の特徴】として、この機種においては「特賞確率=1/349」と低くなった分【RUSH突入後=オール3,000発当り】と言う出玉性能に特化している。

この機種の運用では「とても大事な事がある」
それが、ロングST仕様の<e花の慶次>との差別化・区別化になる。
参考になるのが、「エヴァ15とゴジエヴァの運用の差別化」に成功した店舗と失敗した店舗があった事。
(ただし、今回は「慶次=20,000台」&「義風堂々=8,000台」と少ない市場台規模数になるので、同様な評価とは成り難いですが・・・)

重要な事は、「慶次&義風」において・・・
『どちらかを否定させる』差別化では無く『常に2択の選択肢となる』区別化の運用が大事ですね。

その為は【設置場所】にも気を付けたい。
「スマパチエリア」として限られた空間になるでしょうが、その中で『並べるのではなく、背中合わせがベター』かと思います。
そのポイントとしては、「相互の大当りの様子が見れる」事にある。
最終的には『あっちも打ってみたい』と思って頂ければ大成功!

■まとめ
いずれにしても、『スマパチに不安がある』のは重々承知。
でも、『最初から諦める』なんて全く意味が無い。
そもそも『じゃぁ、なんで導入したのよ?』とツッコミが入る始末です。
【スマパチ】だから・・・と言う思考では無く、玉貸システムがちょっと違う【パチンコ機の1機種】として、導入する店舗様には「打ち手の満足度を意識した運用」を心掛けて頂き結果的に・・・
『導入して良かった』&『導入すればよかった』と言うムーブメントになればいいなぁ・・・と思っております。
ファンキースリー講師
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