~その8~ 6号機AT機の純増枚数を考察する
こんにちは!ワクワクランドの涌嶋士郎です。
今回は、AT機の純増枚数について考察してみたいと思います。
皆さん、ご承知の通り2018年10月1日より新規則改正により6号機の販売が開始されました。
『HEY!鏡』から数えて今日まで6号機は26機種が販売され、その内の22機種は、AT機となっています。(蒼天の拳を含む)
今後販売予定の機種も含めて純増枚数を比較して見ると最高が約8.0枚の『Re:ゼロから始める異世界生活』で最低が約2.6枚の『ガールズ&パンツァー』となっています。
純増枚数を定めるにあたり、5.0号機時代のような申し合わせは撤廃(純増3.0枚以下、3,000枚規制)となりましたが、保通協の型式試験の短時間試験は、400Gで出玉率220%を越えてはならないといった厳しい基準に変更されています。
これは、400GのIN枚数1,200枚に対して2.2倍の2,640枚のOUT枚数を越えてはならないということですので差枚数は1,440枚未満となります。
これを1Gあたりの純増枚数に換算すると1,440枚÷400G=3.6枚となり、基本的には平均3.6枚/G未満でないと保通協の短時間試験には通らないということです。
純増枚数が3.6枚を超える機種については、400G以内に減少区間を設けて平均3.6枚未満に抑えることが出来れば試験にパスすることも可能ということです。
『リゼロ』については純増枚数8枚ながら減少区間を設けていませんが、リセット後やAT終了後の200G間をほぼ無抽選状態にすることで400Gでの出玉率220%をクリアしています。
■純増枚数における定義
純増枚数が高くなるとメイン小役の払い出し枚数が多くなり、ベースを下げる為に目押しも必要となります。
【リゼロ】
純増約8.0枚/G
メイン小役:15枚
目押し:必要(第一停止リールのみ2択色目押し)
減少区間:無し
【猛獣王】
純増約6.0枚/G
メイン小役:12枚
目押し:必要(全リール12択色目押し)
減少区間:有り
【HEY!鏡】
純増約5.0枚/G
メイン小役:11枚
目押し:不要(押し順ナビ有り)
減少区間:有り
【戦コレ家康】
純増約3.5枚/G
メイン小役:8枚
目押し:不要(押し順ナビ有り)
減少区間:無し
【星矢スペシャル】
純増約2.8枚/G
メイン小役:7枚
目押し:不要(押し順ナビ有り)
減少区間:無し
以上の5機種は、純増枚数がはっきりと異なるAT機であり、コンテンツ力もある機種でしたが、最終的に市場の支持を集めたのは【HEY!鏡】と【リゼロ】の2機種でした。
現時点においては【リゼロ】のみが今なお高い支持を得ています。
今後、登場してくる新機種を評価する上で【リゼロ】との相対評価は避けられないと思われます。
旧基準5号機AT機が今もなお市場に数多く存在している以上、6号機新機種がヒットする要素として挙げられるのは5号機基準の純増3.0枚を凌駕する程の『純増枚数や単時間差玉の期待枚数』と『減少区間のネガティブ概念を払拭させる要素や、目押しのやりやすさ』など、このようなことを総合的に判断していくことが大切なことだと考えます。