~その95~【低ベース化】は、『恩恵なのか?』『リスクなのか?』
「三寒四温」の日々が続き、体調にも注意が必要なこの頃ですが・・・
皆様お疲れ様です。<フダポス~パチンコ担当>の【TKC髙橋】です。
パチンコに【遊タイム】と言う機能が付いて、様々な遊技機が展開されていますが、一つの結果として『低ベースの仕様でも保通協試験の適合しやすくなった』事があります。更に「特に甘デジ系」においては、そのB値が『いよいよ【10%】に近づいている』事になります。
そこで、考えておきたい事がありますので、再考してみたいと思います。
■【低ベース化】の恩恵は?
先ず考えられるのが、『玉単価が上がる事』ですが、この点に関しては「確変ループ」と「1種2種混合」とでは全く異なる玉単価となりますので、単純比較はできませんが、少なくとも『甘デジでも「1.5円」を超える事もありますね(汗)
『台売が上がる』と言う【最大のメリット】は、同じ割数・粗利状態において『売上玉が増える事に因り、景品玉数が増える』事になり、結果見た目上での「出玉感が増す」効果があります。
例えば、「出玉率=100%(10割営業)」状態として、4パチでの「台売=2万円」と「台売=4万円」での「景品玉数」単純比較をしてみると・・・
「売上玉数が、残りの持玉数(=景品玉数)となる」ので、「2万円=5,000個」「4万円=10,000個」の持ち玉が残ります。そしてこの景品玉の多さが『玉が出ている感が高くなる』要因です。
また、単純に「大当りまでの投資金額が増える」訳ですから、その分『大当り時の平均出玉(TY)が増加するスペックが可能になる』事もメリットの一つとも言えるでしょう。
■【低ベース化】のリスクは?
低ベース化には『メリットもあれば、反面、デメリットもある』訳で、そのが先に述べた『大当りまでの投資金額が増える』事が上げられます。・・・とは言え、打ち手からすると『その平均値は判断が出来ない』訳で、大きな問題ではありません。
しかしながら、<一つだけ判断出来る数値>があり、それが【千円スタート回数】と言うモノになります。
仮に【特賞確率=99.9】&【有効S=5.5回】の同じ状態として、<B値が変化>した場合を比較してみると、以下の様になります。
・<B=30%>・・・【千円S=19.6回】⇒初当り投資金額【5,086円】
・<B=20%>・・・【千円S=17.2回】⇒初当り投資金額【5,812円】
・<B=10%>・・・【千円S=15.3回】⇒初当り投資金額【6,539円】
ホール側からすれば『スタート値は変わっていない』のですが、プレイヤー側からすれば、『千円S値は下がっている』事になります。その結果として『当りまでの投資金額が増えた』と感じられ可能性が高いです。
本来は、この投資金額が増えた分『(スペック上で)TYが増えている』のですが、それを体感しやすいのが、「やはりハイミドルスペック」であって、甘デジではその出玉差(景品玉数の差)が体感するの事が難しく、結果的には『千円スタートが下がった』事だけがフォーカスされ、それが『最近、遊タイムが付いて回らなくなった』と言われる所以です(涙)
■結果『低ベース化には、メリットとデメリットがある』と言う事。
そしてそれが『稼働に与える影響はある』と言う」事。
今後の課題は、『メリットをどう見せるのか?』と、『デメリットをどう隠すか?』になります。
具体策についてはそれぞれ制限等もありますが、常に意識した上で営業に臨みたいものですね。